コラム:第二回 遺品整理・生前整理の観点から見る「家族でのコミュニケーションの重要性」

コラム

|はじめに

こんにちは。
トラストエージェントのコラム担当です。

コラムの第2回目は、生前遺品整理の事業についての内容です。

今回は、株式会社カラーリスタ代表取締役 鈴木聡さんに生前遺品整理の市場や現状についてインタビューしましたので、ぜひご覧ください。

|生前・遺品整理とは?

最近話題になっている「生前・遺品整理」という言葉ですが、耳にしたことがある方も多いかもしれません。

ニュースやwebページでは「生前整理」や「遺品整理」など、分けて表記されることもあります。

まずは、生前整理・遺品整理の言葉の意味について鈴木さんにご説明いただきました。

ー生前整理・遺品整理とはどのような意味なのでしょうか?

鈴木さん「生前整理とは、元気な間に身の回りの整理をすることです。遺品整理は、亡くなった故人様の生前に使われていた財産や私物を整理することになります。」

最近では、生前整理に取り組むことを「終活」と表現することも多くなってきました。

生前整理と聞くと「死」を連想することもあるため、ネガティブなイメージをお持ちの方も多いかもしれません。

しかし、生前整理は残されるご家族にとって、良い方向につながることもあるのです

|生前・遺品整理を始められるタイミング

ーどのようなタイミングで生前・遺品整理を始める方が多いのでしょうか?

鈴木さん「生前整理のご依頼をいただくのは、引っ越しなどのタイミングも多いです」

引っ越し以外では、次のようなタイミングが多いとのことでした。

・ご自宅の買い替え
・一人暮らしをされていた家が空き家になる
・売却に伴ってお引越し
・施設などへ入所される

最近では、介護施設に入所されるタイミングでのご依頼も増えてきているようです。

|ご依頼は家族だけでなく士業の方も多い

ーどのような方からのご依頼が多いのでしょうか?

鈴木さん「ご依頼の内容によっても変わりますが、最近はお身内の方だけでなく不動産会社や司法書士・弁護士の先生方や高齢者施設の方からご依頼いただくことが多くなっています。

不動産会社さんからの依頼で、売却に必要な書類が見つからないとご依頼いただくケースもありましたね。」

|生前整理が注目されていることについて

ー生前整理が注目を浴びていることについてどう思われますか?

鈴木さん「最近では『終活』という言葉も耳にする機会が増え、生前整理に関心を持つ人が増えてきています。元気なうちに身の回りの整理や家族とコミュニケーションを取ることは大切だと思うので、関心を持つ人が増えることは嬉しいです。」

また、鈴木さんはインタビューの中で「生前整理に取り組む方が増えることで、自分の人生と向き合うきっかけになり、今の人生を充実させることにもつながる」と仰っていました。

生前整理は「死への準備」ではなく、残された時間を充実させるための手段でもあるのです。

|生前・遺品整理に立ち会うプロの視点

ー生前・遺品整理に立ち会うプロとして、鈴木さんの「遺品整理」に関する考えを教えてください

鈴木さん「私はこの仕事に就くまでは「死」について深く考えたことがありませんでした。でも、実際に遺品整理の現場に伺うと、故人様の残されたモノから様々な背景が見えてきます。ただの片付けではなく、故人様の気持ちの整理、そして自分自身も『後悔しない人生について』を考える機会が増えました。」

遺品整理と聞くと「片付け」をイメージすることが多いですが、現場のプロである鈴木さんは、「ただの片付けではない」と仰られていました。故人様が残されたモノや部屋は、その方にとって大切な思い出であり、丁重に扱うことを心掛けているとのことでした。

今回のインタビュー内容はここまで。

次回は続編として、鈴木さんの思いやこれからの展望についてお伺いした内容をお送りさせていただきます。