コラム:第二回 遺品整理・生前整理の観点から見る「家族でのコミュニケーションの重要性」その2

コラム

|前回までの内容

前回お送りした内容では、最近話題になっている生前整理、遺品整理についてお話しいただきました。

続編の第2話では、株式会社カラーリスタの鈴木さんの思いやこれからの展望についてお伺いしたので、ぜひご覧ください。

|生前・遺品整理のプロとしての想い

ー生前・遺品整理のプロとして鈴木さんの仕事への想いを教えてください

鈴木さん「第1話でも触れましたが、生前・遺品整理のご依頼をいただく中で、『生前のうちにやっておけばよかった』との声を耳にすることが多かったんです。ご遺族様から後悔の話を聞く場面も多かったので、『生前整理が気軽にできるきっかけ』を作りたいと思いました。」

遺品整理をご依頼される方の中には、「元気なうちにやっておけばよかった」「もっと大切なものを聞いておけばよかった」などと話される方も少なくないとの事でした。

ご遺族様の後悔の気持ちを聞いた鈴木さんは、生前整理のきっかけを作り、もっと気軽に始められるようにしたいと考えるようになったのです。

|生前整理のきっかけを作りたいと思った

ー生前整理が進まない原因は、何が考えられるのでしょうか?

鈴木さん「生前整理が進まない原因は、『きっかけがない』ことが大きいと思います。家族にいきなり『生前整理しなよ』とも言えませんよね。言われた方も不快に思う方が多いはず。生前整理以前に、コミュニケーションを増やす必要があると考えたんです。」

確かに、大切な家族に「生前整理を始めなよ」とは伝えにくいですよね。生前整理の必要性をわかっていても、最適な伝え方が分からず、取り組むことができない方も多いようです。

そこで、鈴木さんは「生前整理を始めよう」と伝えるのではなく、まずはコミュニケーションが取れる方法を考えました。

|家族のコミュニケーションのきっかけを作るサービス

鈴木さん「家族のコミュニケーションを作るためには、まずは本音で話せる環境が必要だと考えたんです。そこで、弊社では『愛コトバ』というサービスを始めました。『愛コトバ』は、普段は伝えられない感謝の気持ちを、メッセージと写真をオリジナル写真台紙や動画にしてプレゼントするものです。」

まずは「本音を伝えるきっかけになれば」と作られた『愛コトバ』というサービス。ご依頼者様のエピソードをヒアリングして、プロのライターと一緒にメッセージを作り上げるのだそう。本人に直接伝えられない人も、インタビュアーを介してなら伝えられると好評との事でした。

実際に利用された方の中には、「想いを伝えるきっかけが出来て良かった」「家族会議のきっかけになり、家族みんなで生前整理に取り組むことができた」
と話される方もいらっしゃいます。ご本人様に直接伝えられない方も、想いを形にすることで、素直に伝えられる方も多いのではと話されていました。

|インタビューを終えて

今回は、生前・遺品整理の会社を経営されている株式会社カラーリスタの代表取締役 鈴木聡さんにインタビューをさせていただきました。

「終活」がブームになりつつあり、生前整理に関心を持つ方も増えているでしょう。

ただの片付けのように思いがちですが、整理を進めるためには、家族とのコミュニケーションが不可欠です。

家族と本音で話せるきっかけを作りたいとの想いから『愛コトバ』というサービスを始められました。

ご家族とのコミュニケーションのきっかけとして、「愛コトバ」をご利用されてみてはいかがでしょうか?

愛コトバのリンク
https://www.instagram.com/aikotoba_official2021/

https://colorresta.official.ec/

|お話いただいた方

株式会社カラーリスタ 代表取締役 鈴木聡 様
大学卒業後、ベンチャー企業に業務委託で参画。2015年にタイで事業を立ち上げたが失敗。失敗した経験をきっかけに「タイと日本をつなぐビジネスがしたい」との想いから、起業を志し独立。2020年4月に生前・遺品整理の事業として株式会社カラーリスタを設立。現在は、生前・遺品整理事業以外に、『あなたの"伝えたい"をつなぐ』をコンセプトとしたサービス「愛コトバ」やwebコンテンツ企画・制作事業などを展開している。